2010年8月神奈川県(192回)・埼玉県(196回)公演レポート

今年の夏は関東では神奈川県(192回)・埼玉県(196回)の２公演がありました。


・神奈川県(192回)は横浜桜木町の神奈川県立青少年センターホールで行われました。

当日は神奈川県が主催する中学校演劇講習会で、演劇を志す500人以上の中学生の皆さんが観覧していました。

こんなに大きな会場ですが、堀さんは会場の隅々まで響き渡る生声で朝ちゃんを演じます。

演技を通して戦争を知らない世代の若者に戦争の悲惨さを訴えかける堀絢子さん。演技を志す中学生の皆さんはどう受け止めてくれたのか？観覧してくださった中学生の皆さんに期待します。


・埼玉県(196回)は、ふじみ野市の みほの幼稚園が主催する平和事業の一環として公演が行われました。

今回の会場は幼稚園の体育館のステージ。「朝ちゃん」の舞台は幼稚園や学校の体育館、市区役所のホールなどどこでも公演することが出来ます。

会場は幼稚園ということで地域の住民の方々が観覧に来ていました。園児らしき子供達も10人くらい来場していて、「はたしてこの幼い子供達に堀さんのメッセージは届くのだろうか？」とすごく興味深かったです。
公演が始まり会場は真っ暗になり、ステージに登場する堀さん。
瓦礫の山のような凸凹段差のある舞台を朝ちゃん・友達の秋子・お兄さんの五郎・朝ちゃんのお母さんの4役を必死に演じていく堀さん。
その迫力に子供の声で「怖い」という声が聞こえたが、大騒ぎなどすることなく堀さんの演技に引き込まれて声が出なくなっているようでした。
「朝ちゃん」のお芝居の時間は45分間、公演が終了して会場が拍手に包まれる中、幼稚園児の子供達も堀さんに拍手を送っていました。難しい言葉が分からない幼い子供達にも堀さんの演技力で戦争の悲惨さを訴えることができたのだと思います。